

1864年 歴史と伝統のあるヨーロッパ、チェコで、ペトロフピアノは生まれました。
ペトロフの創立者であるアントニン・ペトロフは、父親の建具用の仕事場で、最初のグランドピアノの製作を始め、これまでに60万台以上のピアノが製造されています。
数々の賞を受賞したペトロフピアノは、1935年ブリュッセルで開かれた世界博覧会では最高の栄誉である、
グランプリを授与されています。
現在のペトロフは、ヨーロッパ最大のピアノ製造業の中に数えられ、2001年6月、完全に民営化され独立を果たしました。
ペトロフ工場でのピアノ製造過程は、ここ数十年間のうちに大きな進化を遂げてきました。熟練工にしかできない熟練作業と、最新の機械を使用した精密な工業生産が調和しています。
ペトロフでは資材の選択に細心の注意を払い、広い振動部分と高度な張力部から成る響板には、木目が細かく共鳴しやすいスプルース材だけを厳選して使用しています。
見た目にも美しいペトロフピアノは、艶消しにはポリウレタン、また艶出しにはポリエステルが、 ヨーロッパデザインの外観仕上げに使用されます。
世界市場での売り上げが伸びているペトロフピアノ。豊かで優しい音色とデザインに魅了され、ピアノファンの間で人気が高まっています。
ボヘミアについて

ペトロフピアノはチェコのボヘミア地方で作られています。チェコといえば「モルダウ」で有名なスメタナや「新世界」で知られるドヴォルザークを生み出し「音楽の国」とも呼ばれています。
豊富な森林資源に恵まれた土壌の中で、ペトロフピアノは育まれ成長してきました。その優しく美しく、そしてどこか懐かしさを感じる音色は、ボヘミアそのものと言えるでしょう。
ペトロフの工場を訪ねて
ペトロフピアノを製造している工場は、チェコの首都プラハから自動車で約1時間半ほどのところにあります。広大な敷地と豊かな自然の中で、一つ一つ、丁寧に手作業で作られているのです。