ペトロフを製造している工場は、チェコの首都プラハから車で約1時間半のところにあります。広大な敷地と豊かな自然の中で、一台一台、手作業で造られているのです。
木材の製材や響板、鍵盤の作製、本体の型造りから組み立て、調整作業まで、全ての作業がチェコ、フラデツ・クラーロヴェーのペトロフ社工場で行われています。
まだ木の皮がついた状態の木材。
ペトロフの工場内で木材の材料を厳選し、加工作業も行います。製材した木材は、乾燥させてからピアノに使用します。
響板の貼り合わせ。目の詰まったスプルースを使用します。
アップライトピアノの背面枠組。
低音弦の作製。手作業で、鋼鉄の弦に銅線を巻いていきます。
グランドピアノのフレーム(鉄骨)。加工、シーズニングも工場で行います。その後、金色に塗装をします。画像は塗装前のものです。
アップライトピアノのP118C1やP118R1、グランドピアノのChippendaleやRococoを飾る装飾は、全て職人の手彫りによるものです。
画像は、アップライトピアノ上パネルにつけるモール飾りを彫っている様子です。
ペトロフでは鍵盤も自社で作製しています。
画像は、白鍵・黒鍵の貼付、その他部品の取付が完了し、ピアノ本体への取付を待つ鍵盤です。
アクションへの取り付けを待つハンマー。
音色を作り上げる整音作業も、熟練の職人が一台一台の良さが発揮できるよう、ピアノの持つ個性を大事に作業していきます。
工場の他に、選定室も完備されています。